このコーナーでは、アメリカ西海岸Orange County(OC)にて行われるライブレポートをお届けします。
第十回:Guitar Center50周年記念 Linkin Parkスペシャルライブ
Knotfestに行く一週間前に友人からLinkin Parkのプライベートライブに行かないかと誘いがあった。ライブ日は丁度Knotfestが開幕する前日だった事もあり迷ったがOKし急遽Linkin Parkを観ることになった。チケットは一般販売されず全て南カリフォルニアにあるGuitar Centerにて先着30人程度に手渡しされる形で配ったそうだ。運よく友人は仕事先の近くにGuitar Centerがあり仕事中に抜け出し(おいおい)Guitar Centerに行くとラッキーな事に列から30人目で彼の後ろ三人目がラストだったそうである。そんなラッキーに便乗できた自分もラッキーである。
Guiar Centerが創業50周年を迎える記念すべき日に欧州ツアーへ向かう直前のLinkin Parkが地元LAでライブを行った。
マウスのポインタをフォトの上に乗せればレポートを読むことが出来ます。
ライブフォトの右カーソルをクリックしてライブレポをお楽しみ下さい。
また写真をクリックすればフルサイズの写真がごらん頂けます。
今回の会場は西LAにあるWiltern Theater。人通りの多いWilshireストリートとWesternのコーナーにあり、名前WilternはWilshireとWesternの道の名前を足して作った名前らしい。建物は何度も改装されているが建築は1930年代であり多くの著名アーティストがこのライブハウスでプレイしてきた。Orange Countyから車で1時間弱という距離だ。Children Of Bodom、Dir En Grey、Killswitch Engage等をここで観た。そういえばX Japanもここでプレイしていた。当日会場前に行くと既に列が。WilternはVIPバルコニーと下の一般エリアに分かれており一般エリアも四段階になっている。勿論ステージに一番近一階層が特等エリアであるがこれは先着約50-70人くらいしか入れない様になっている。つまり早く会場前に並べばその分ステージに近づけるのだ。その為この日仕事を半分で切り上げ午後3時ぐらいに到着し開場7時半まで待つ事になった。
開場後、友人と一緒に早足で一階層に進んだが既にエリアは人で満杯になっていた。係員もリストバンドを配り終わっており残念ながら二階層から見る事に。この事態に早くから並んでいた多くのファンが抗議をしていた。というのはこの一階層に居る人全員がLinkin Parkのファンクラブで来た人であり彼等は他の人達よりも早くに入場していたらしい。これは仕方が無い、確かに早くから外で待っていた人達は気の毒だったがファンクラブの待遇には勝てない。今回のライブはテレビ中継もされた為カメラマンと司会者がLinkin Parkを紹介するのに3テイク撮りそしてバンドが登場。会場は大歓声だった。
現時点でLinkin Parkの様に彗星の如く現れて世界的人気バンドになった例は余りないだろう。何かの雑誌で読んだがLinkin Parkが現時点で一番売れているロックバンドだそうだ。バンドはこの日最新作The Hunting PartyからのGuilty All The Sameでスタート。そして大歓声の中旧曲Points Of Authorityでつなぐ。Wilternが揺れた!
Linkin Parkを始めて観たのはデビューアルバムHybrid Theoryを発売した直後だった。その時、知名度は今ほどでないLinkin Parkが米大手電気屋Best Buyの前で無料ライブを開くというのを聞いてナントなしに行った事が始まりだった。当時はOne Step Closerがラジオ局で掛かり始まった頃であり、曲を聴いて好きになった人が集まったといったぐらいの集客でLPはHybrid Theoryをほぼ全て完奏。それからのLinkin Parkは快進撃を続けいつの間にかロックを代表するバンドになった。あの頃と全く変わっていないメンバー達。メンバー達の容姿もあの頃とそんなに変わらないのも凄かった。
前回Linkin Parkを観たのはワープドツアーでのスペシャルライブだった。あの時はワープドバンドをゲストに呼んで一種のお祭り騒ぎの様なライブであったが今回はテレビ中継という事もあり本格的なライブを見る。早々とファンフェイバリットのOne Step Closer、Papercut、Runawayを披露したLP。ギタリストであり結成メンバーのBradは相変わらずヘッドホンを付けて演奏。
その昔アルバムクレジットにはPhoenixという名前で登場していたベーシストのDave。自分は今でもPhoenixと呼んでます。ドラマーのRobはThe Hunting Partyを制作するに辺りかなり練習したとの事でワープドツアーでは角度的に観れなかった彼のプレイをじっくり見る事が出来た。
新譜The Hunting PartyからはオープニングのほかにWastelands、Until It's Gone、Rebellionを披露したLP。残念ながらゲストであるRakimやSystem Of A DownのDaronは登場しなかった。折角のスペシャルライブなのだからゲストの1人ぐらいは来るかなと思ったがこの日はLPだけ。Chesterはライブ半分くらいでTシャツを脱ぎ(相変わらず鍛えた体つき)マイクはギターを持ち、キーボードやシンセを操作する等忙しかった。
Linkin Parkのライブではおなじみとなった数曲を繋げて演奏するパフォーマンスはこの日も健在、曲Leave Out All The Rest、Shadows Of The Day、Iridescentを一緒に演奏。そして曲間でMikeがMCパフォーマンスして彼のラッププロジェクトFort MinorからのRemember the Nameを披露した。そしてDj Joe Hahnのソロプレイありと充実した内容。
繋げてプレイした曲も合わせるとLinkin Parkは約25-27曲程プレイしただろう。彼等だけのソロライブという事もあり旧アルバムから最新作まで全てのアルバムから曲をチョイスして演奏していた。やはり旧作であるHybrid Theory、Meteora、そしてMinutes To Midnightからの曲ではオーディエンスの反応が凄く殆どの曲が大合唱。しかし、The Hunting Partyを含めた新時代のLinkin Parkではオーディエンスがおとなしかった。やはりファンが好きなのは今でもHybrid Theoryらしい。その為同アルバムからの曲が一番多かった。やはりこの旧作3枚は偉大である。もう一度この三枚をKnotfestに行く道中で聞きなおそうと思った。ありがとうLinkin Park、これからも頑張ってほしい。