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Machine Headの元ギタリストPhilが脱退の真相を激白。

February 12, 2019

昨年15年間プレイしたメタルMachine Headを脱退したギタリストPhil Demmelがインタビューに応え脱退に至った経緯について発言。

 

Philは2002年に脱退した前任Ahrue Luster(現Ill Nino)の代役として正式メンバーでないものバンドの欧州ツアーに同行。その後2003年に正式メンバーとして加わりニューメタルから脱却しバンドの新章となったアルバムThrough The Ashes Of Empires
をバンドと一緒に制作し発表。Philが加入する前、Machine Headは当時発表したSuperchargerの販売が不振だった事、そしてシングル曲Crashing Around Youが当時起きた米同時多発テロ事件(9/11)を思わすビル群が炎に包まれる映像があった事で顰蹙を買いRoadrunnerレコードから契約を解除されていた状態でした。バンドは新たなレーベル捜しの為に新曲をデモとして配布するもどのレーベルもバンドは商品にならないと契約を見送り最悪の状態であったそうです。しかし、そんな事態にも関わらずフロントマンRobb Flynnとの友情からPhilはバンドに加入。その後のMachine HeadはThe Blackening、Unto The Locustのヒットを受け完全に復活し人気バンドになりました。そしてバンドに1995年に加入し二作目となるThe More Things Change(1997)から最新作Catharsisまで、バンドと一緒に苦楽を共に歩んできたドラマーDave McClainもPhilと同時に脱退。二人の脱退はファンに大きな衝撃を与えました。

 

脱退発表時Philは、「人は時が経つにつれて変わっていく」、「誰のせいでも無い」、「自身が築いてきたバンドのチャプターに幕を下ろす時がきた」と発言。

 

そして今回Talk Toomeyのインタビューを受けたPhilは何故Machine Headの脱退を決めたのかを語りました。

 

「先ず、俺はMachine Headの脱退について、そしてRobbについて悪口を言うつもりはない。Robbは素晴らしいミュージシャンだしMachine Headでの活動は俺にとって最高な時だった。だが、脱退前の数年間はそうでなかった。俺とRobbはバンドメイトとして機能していなかった。俺が思うに、Robbはバンド活動において迷っていたと思うんだ。彼は迷いながらも必死に自分の求める音を追及したが、俺とDaveはMachine Headは今のままで良いんじゃないかというスタンスだったのさ。これがMachine Headだろ?とね、でも彼的には、それで?という風な感じだったんだ。

 

俺がMachine Headで関わった最後の作品Catharsisは大嫌いだったね。数曲までは好きだったんだよ。俺自身トラック4のCalifornia Bleedingまではメインで作曲していたのさ、しかしRobbがあの作品の作詞を全て担当していて俺は凄く...俺とDaveはあの制作時良く二人だけで話していて、”くそ!あのギターリフを返して欲しいぐらいだ” みたいに俺は怒っていたのさ。”俺が作ったギターリフはあんな歌詞の為に作ったんじゃない!” みたいに荒れていたね。俺的にはRobb Flynnソロプロジェクトでやっている様な感覚だったんだ、そんなバンドに俺は入ったんじゃないぞ、と。だから脱退前の数年間は正に稼ぐ為だけの活動だったね。そしてそんな活動を続けて行くことにも限界が来ていた。そして、バンド内での、”これは出来ない”、”これはやるな”、”この話はするな”、”この部分はライブで歌うな”、”意見を言うな” と言われストレスも大変だった。

 

Catharsisのプロモーション時にバンドは白のドレスを着ていた時があっただろ?あのドレス事態も俺は苦痛であり仕事と割り切って口を噤んでいたのさ。


白のドレスとは: https://www.instagram.com/p/BdLZbtKh1y6/

 

バンド脱退前の最後の話し合いは...詳細を語る事は止めるよ、そして言葉を選ばなきゃな。個人的な見解を言うと、あの話し合いでは俺は自分の事だけを話していたね。Robbももう俺とは一緒にプレイ出来ないと思っていたのかな。バンド的には ”一度バンドでカウンセリングとか受けてみないか” みたいな案はあったと思うんだよ、でもRobbや俺達の頭の中には ”おい、でも俺達の関係はとっくに終わっているだろ” となっていたんだよね。Robbは俺をクビにする事なく、俺から脱退という決断に
至ったのさ。Robbはバンドで起こっている事を把握していたさ、でも彼は彼のやり方があり、俺達はそこに付き合う事は出来なかったという訳だ。

 

俺の最後のMachine Headのツアーとなったラストランは本当はやる気はなかったんだ。脱退を決意した時は、バンドには誰か俺の代わりを雇ってもらってツアーに出て貰おうと思っていた。しかし、Daveが ”お前がツアーに参加しないなら俺も参加しないよ” と言ってきた。もしDaveまでツアー不参加となったら、あのツアーはキャンセルせざる得ない状況だったのさ。だから俺達はツアーを責任もって行いそして晴れて脱退するよと決めたんだ。ラストツアーは変な感じだったね。俺とRobbはあのツアーで全く話さなかった。お互いが腐っていた訳じゃない。兎に角喋る事が無かった。ステージ上の掛け合いは正にパフォーマンスだった。今冷静になって考えてみると、あのツアーでの出来事は少し悔しい思いがあるよ、本当にあの様な感じで終わらなければならなかったのかとね。

 

(Machine Headが今後入れる予定の後任について)俺が思うには俺の後継は恐らくプラグインしてプレイするだけのライブギタリストではないかと思うよ。俺はMachine Headの作曲に深く関わっていたし、Robbの決定が全てじゃないかな。だから次のギタリストがどれ程バンドに深く関わるのかは分からない。俺が関わって来た5枚のアルバム、正確には4枚だ。最後の作品はカウントしない。アルバムThe Blackening、Unto The Locustは俺無しでは大分違った作品になった筈だからね。

 

Machine Headでの活動を振り返って、俺は心底俺達が打ち立てて来た功績を誇りに思っているんだ。俺はあのバンドが正に壊滅状態の時に入って再生し最高の状態にまで持って行ったんだぜ。俺達は最高なアルバムを作って、最高なライブを作り上げた。俺はポジティブな歴史を持ってあのバンドからフリーになりたかったんだよ。脱退前の数年間何度も考えたよ、でも最終的にストレスの無い生活を選んだんだ。ポジティブな思い出だけを持って、そして新しい音楽活動を楽しく行う事が今の俺の大事な部分なのさ。」

 

Philは今後Machine Head加入前にプレイしたベイエリアスラッシュVio-lenceでの復活ライブにむけて活動中。因みにVio-lenceにはRobbも在籍していましたが今回の復活ライブメンバーには加わっていない事が発表。別のインタビューにてPhilはRobbのVio-lence在籍時には他のメンバー達と色々とあり今回の復活ライブにも声を掛けなかったと説明。

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