The Ghost Insideが復活ライブについて、ステージに戻って来る現在の思いを語る。
February 28, 2019
先日4年振りとなるライブを発表したThe Ghost Insideが復活ライブについて、そして重傷を負った事故後初めてとなるライブが決定した今の気持ちを語りました。
2015年、全米ツアー中だったThe Ghost Insideの乗ったツアーバスが大型トラックと衝突。事故によりツアーバスを運転していたGregory Hoke氏が亡くなりバンドメンバー全員が重症を負いこれまで幾度の手術とリハビリを行ってきました。バス事故により足を切断するに至ったドラムAndrew Tkaczykは事故後もドラムをプレイし続け、自身のSNS上にドラムをプレイする動画を公開したりDjent/メタルプロジェクトOne Decadeを結成しEPも発売。他のメンバー達も昨年辺りから集まって復活へ向けてバンドリハーサルを行いステージに戻ってくる日が近い事を発表してきました。
7月13日にキャパシティー6300人と言われるLAのShrine Expo Hallにて復活ライブを行う事を発表したバンドはライブや今後の活動について以下に発言。
「俺達が発表した7月の復活公演のチケット販売が間近に迫る中、バンドの元へは多くの応援や温かいメッセージが届いている事に嬉しく思っている。多くの人々が質問してくるのが、この復活ライブがラストライブなのか? 答えは現時点では分からない、しかし俺達はそうならない事を願っている。俺達はこの復活ライブをやり切りステージを降りるまでは今後の計画については念頭に置いていないんだ。そして、これは100%だが、この復活ライブが2019年唯一のThe Ghost Insideのライブであると言う事だ。今後シークレットで準備過程のウォームアップライブを前夜に行うとか、復活ライブ後にサプライズでツアー発表がある事は絶対に無い。この復活ライブこそが俺達がこれまで死に物狂いでリハビリと闘ってきた結末の答えを出せる唯一のライブだよ。俺達はメンバーの家族、友人、そしてこれまでサポートしてくれた人達と一緒になってこの復活ライブを成功させる。そして君達にも是非俺達と一緒にこのイベントを盛り上げて欲しいと願っている。」
こちらバンドの投稿: https://www.instagram.com/p/BuaFTPUHdMt/
ドラムAndrewは自身のInstagramにて、復活ライブが発表された現在の自身の心境について以下に語っています。
「あの2015年11月19日の事故から今日で1197日だ。あの日、俺達の人生全て変わってしまった。そしてあの事故から現在まで本当に色んな事があったよ。あの日から、俺は自室に座って天井を見上げThe Ghost Insideが事故後初めてライブパフォーマンスを行う日が来る事を一日たりとも願わなかった日は無かった。何度も俺達の今後についての夢を見て来たんだ。時には悪い夢もあり、また時には良い夢もあったよ。でも今バンドの復活が夢では無くなったんだ。
これまでバンドの復活は不可能ではないかと思った事はあったか?何度もあったさ。そしてバンドの行く末が全く分からなかった事はあったか?勿論だ。俺は一度の大きな経験が俺と言う人間の行く末を決定するなんて事はあってはならないと思っていた。事故後、病院のベッドで目覚め自身の右足が無くなっていた時、俺は直ぐに人生を呪い負の状態になるのだけは止めようと決めていた。俺は自身の置かれた状況を逆にとって自分の物にしてしまおうと思ったのさ。こんな事で負けてたまるか、という不屈の精神が俺を前へ前へと進ませてくれた。
当たり前だけど、あの事故によって俺達が失った物が大きい事は事実である。でもそれはどんな痛手を被ったかではなく、どれ程の痛手を受けても尚前へ進んでいけるかという挑戦でもあったのさ。そうだな、映画ロッキーの精神論みたいだね。でも、今の俺にはこの精神論をより理解する事が出来るようになったし、7月13日に俺達のこれまでの集大成を世界に披露する事になるんだ。
またライブを行う事に恐怖はあるか?勿論あるよ。とても怖いよ。昔の俺はどうだったか、今の俺はどうなのか、そして俺はどう変わっていくのかという不安な気持ちは今でもあるんだ。そして、7月のライブがスタートしたら俺の中にある多くの恐怖心や不安要素等が神経を集中するドラムパフォーマンスによって浄化されていくと思っているよ。そして何より地元LAでライブを行う事で俺達の気持ちはより落ち着けるのさ。俺達自身の為のライブでもあり、そして俺達をこれまで3年以上サポートしてくれた家族、友人、そしてファンの皆の為にライブを行うんだ。
メンバーの誰もがこの復活ライブが今後の活動にどう影響するのか分かっていない。100、1000人もの人達がこれまで幾度も、いつになったらツアーをやるの?、とメッセージを送ってきてくれていたけど、その答えに俺は返信しなかった、何故なら俺自身その答え
が出せていないからさ。俺達は今後の予定は何も分からないんだ。それでも、俺達はその答えを見出す為に今度のライブを行うんだ。もしライブに来てくれるなら一生に一度の経験になると思うよ。」
こちらAndrewの投稿です: https://www.instagram.com/p/BubvVJYFDdn/
またこれまでThe Ghost Insideが復活した暁には是非ワープドツアーに出演して欲しいとラブコールを送っていた総帥Kevin Lyman氏はRockSoundのインタビューにて、今年行われる25周年を記念するワープドにバンドを招待したのかを聞かれ、
「バンドをワープドにブッキングしようとしたかだって?勿論、私は何度も、何度も、何度も、バンドに掛け合ったよ。でも彼等のマネージャーはバンドは自分達だけのライブをやりたいと言ってきたんだ。それでも私は何度もトライしたね。彼等が帰ってきてくれる事は本当に嬉しく思っているよ。私自身彼等のカムバックライブには是非足を運びたいと思っているしね。そして私としては彼等の為にいつでもワープドの出演スポットを用意している、そして何時でもワープドに出演しても良いよと言ってあるんだ。だから今回のワープドに彼等が入っていない事は残念だが、彼等が復活した事はとても嬉しいよ。」とThe Ghost Insideに対して何度も出演交渉をしていた様です。
こちらLyman氏のインタビュー記事: https://www.rocksound.tv/news/read/the-ghost-inside-wont-be-on-the-warped-line-up-but-kevin-lyman-always-keeps