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SlipknotのChrisが裁判所に提出した告訴状が公開。

March 25, 2019

3月14日にSlipknotのパーカッションChris Fehnがバンドメンバー達を相手取り訴訟を起した事が報道。そして4日後、バンドはChrisの脱退を発表し多くのファンに衝撃を与えました。

Chrisは1998年にバンドに加入、そして1999年発表のセルフタイトルから現在まで制作している全てのアルバムに参加。ライブでは左側のパーカッションを担当し右側のパーカションを
務めるShawn "Clown" Crahanと息のあったドラミングを披露、またバックヴォーカルとしても活躍したメンバーでした。

今回Chrisがニューヨークにある裁判所に提出した告訴状が流出。こちらをクリック
https://iapps.courts.state.ny.us/nyscef/ViewDocument?docIndex=khtuNm9zgZrcb5lXEZtAkw==

Chrisの告訴状は3月13日の日付になっており、提訴した翌日に報道された事になります。ChrisはバンドのヴォーカルCorey Taylor、パーカッションShawn Crahan、そしてバンドの関連会社Slipknot Incorporated、Knot Merch LLC、SK Productions LLC、SK Touring Inc、Knot Touring LLC、そしてバンドのビジネスマネージャーも務めるRob Shore氏と同氏の関連会社Rob Shore&Associatesを相手に提訴。

長文の法的文書の為要点をまとめました。


- CoreyとShawn側は20-30日以内に裁判所に訴訟に対しての説明を送らなければならない。
- Chrisは1998年に加入以来、Slipknotが制作してきたアルバム全てに作曲として参加、また共同作曲としてクレジットもされている。

- Slipknotは元々アイオワ州の法律に基づいた上でメンバー全員のパートナーシップによって管理されていた。

-CoreyとShawnはメンバー内でもリーダー格としバンド活動での決断、そして他のメンバー達に公平に配当が配られる様に管理する役目を担当しChrisも二人を信頼していた。

- バンドは3つのSlipknotマークの商標登録を1999年に申請しメンバー間のパートナーシップで著作権を取得。
- 2003年にカリフォルニア州にてSlipknot CAが設立、そして3つのSlipknotマークは全てこの会社で管理される事になった。しかし、Chrisはこの会社にバンドの著作権の管理を許可した事はない。

- 2000年にSlipknot Merchandising LLCがアイオワ州にて設立されマーチの売り上げ等を管理していたが2013年に閉鎖。
- 2000年にSlipknot Touring LLCがアイオワ州にて設立、ツアー活動などを管理していたが2016年にマネージャーRob Shore氏の会社がこのツアー管理会社を閉鎖。
- 1997年にSK Productionsがニューヨーク州にて設立。またSlipknot NYも同州で2006年に設立。
- 2011年にSk Touring、2014年にKnot Touring、Knot Merchがそれぞれ設立。


Chrisは上に記載されている全ての会社のオーナーでも、株主でも、メンバーでも、役員でもなく、そしてこれらの会社の存在自体認識していなかった。そしてこれらの関連会社が著作権から利益をえており、パートナーシップ上のメンバー達に渡る筈の配当量が正確に配られていなかった。またこれらの会社が設立されている際はRob Shore氏はChrisを含めたメンバー達のマネージメントも務めていたが、その裏ではCoreyとShawnに他のメンバー達よりも多い取り分を分けていた。

 

Chrisの目的はあくまで関連会社の実態を公開しバンドが得ていた利益をもう一度洗い直す事、そして20年一緒に活動してきたメンバーの配当を平等にしたいという理由で訴訟を起した事が記載。

この訴訟によると、バンドの結成当時から居たオリジナルメンバーでベーシストPaul Grayが2010年に他界しドラムJoey Jordisonが2013年に脱退した事、この二人は恐らくバンド内でも発言力を持っていたと思われ、バンドの作曲にも深く関わっていた二人が居なくなった事、2010年そして2013年以降にそれまで運営していた会社が突如閉鎖され新しい会社が出来ている事が解ります。バンドの初期メンバーにはサンプラーのCraig JonesやMick Thomsonも居ますがこの二人も関連会社について知らなかったのかは解りませんが、Chrisと一緒に訴訟を起すメンバーが居なかった事に、他のメンバーは関連会社があった事が解っても波風立てずに今の生活を維持する選択をしたのかなと思ってしまいます。

Chrisの訴訟についてCoreyは「信頼している人にお金を盗まれたと間違えた嫌疑をかけられ、多くの人々が疑惑を信じる事になったらどう思う。」とツイートしており、Coreyは関連会社については発言していないもの、パートナーシップ上の配当を多く着服した事については虚言と発言。またファンからChrisの後任について元メンバーでインディー作品Mate.Feed.Kill.Repeatでヴォーカルを担当していたAnders Colsefiniを意見されたが、Coreyはこの意見に賛同。

しかし先日、当人のAndersがSNSにて「自分はSlipknotに帰還する事はない」と否定。「別に仲が悪いわけではないが、もうメンバー達とも大分疎遠になってしまった。そしてこの27年、自分はコンクリートの工事現場で働き生活をたて、今の仕事を全うする意思があり、自分の作ったバンド(もう別次元のバンドだろ)に戻るという夢の様な話よりも、現実を見てツアーが終了した後に無職になる事はできないと判断した。自身のバンドPainfaceはまだ活動中であり、そっちを宜しく」と発言。

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