Ill Ninoを脱退と報じられたメンバー達がバンドを相手に提訴した法的書類が公開。
March 25, 2019
今年1月ラテンメタルIll Ninoが発表したヴォーカルCristian Machado、ギタリストAhrue LusterとDiego Verduzcoの同時脱退。今回3メンバーがIll NinoのドラムDave ChavarriとベーシストLazaro Pinaを相手に訴訟を起こし法的書類が公開。
Ill Ninoの現状は以下の通り。
1. 昨年11月6日にCristian、Ahrue、Diegoの三人は事務所Ill Nino LLCを設立し、Ill Ninoの商標登録を出願。
2. 一週間後、Ill Ninoの初期メンバーでありバンドに在籍するベーシストLazaro Pinaが法的機関に対し「個人事務所設立を知らされていなかったと」という理由で三人が提出した商標登録を迅速に放棄させて欲しいと要請書を提出。
3. Lazaroの要請について、三人はIll Ninoの所有権をDave個人のものにするという企みがあるから「迅速な放棄」を届け出た事は悪質であると発表。
4. 記録によると、三人が個人事務所を設立した数日後にDaveは別に個人事業の開業届出書を提出しIll NinoはDave個人のものである事を主張したとされています。
5. 三人は特許庁に対し、Lazaroの要請を取り下げて欲しいという請願書を提出し、自分達が最初に提出した個人事務所および商標登録を再検討して欲しいと要請。
今回された書類はこちら:
https://www.dropbox.com/s/g75j67m5bliq4fo/Ill%20Nino%20Complaint.pdf?dl=0
Cristian、Ahrue、Diegoの3名はドラムDaveとベースLazaroを相手に訴訟を起しており、パーカッションとしてこれまで活躍していたDaniel Coutoは外しています。3人は特にDaveに対し、バンドのマネージャーという立場を使って裏で利益を着服したり横領したと訴えています。53ページにも及ぶ書類の為簡潔に以下の通りにまとめました。
- ツアーバスのレンタル費用、バスドライバーへの賃金、マーチのプリント費、レコーディング時のエンジニア費やサウンドミキサー費等を支払っていない。
- これまでサポートバンドとしてツアーに同行してくれたSunflower DeadやXtortyaからお金を取って出演を許可していた。
- Ill Ninoのマネージャーという立場を利用し上に記載されているバンド達へ圧力を掛けて私的な費用も払わせていた。
- Ill Ninoのマネージャーという立場を利用し、Minus Headレコードに自身のもう一つのバンドTerror Universalを契約を取り付けた。
- Ill NInoのマネージャーという立場を利用し、バンドメンバー達に活動での利益がないと嘘をつき、自分のローンの為に使っていた。
- バンドの収入を勝手に私用で使っていた。
- ライブでの収入、ツアーでの前金等を自身で着服、ある時はツアーを勝手にキャンセルしプロモーターにお金を返却しなかった。
- 所得税申告や経理書類を改ざんし多額の利益を着服。
- バンドの経営について、また収入などの経理情報を他のメンバー達に一切教えない。
また昨年11月3人はDaveに対しマネージャーとしての役職を降りて貰いこれまでの全ての経理情報の公開を主張、またお金を払ってDaveの配当%を購入しようとし、Daveも役職を降りることは承諾したが%を売る事は拒否。経理情報の公開は当初2018年11月だったのがどんどん先延ばしされ2019年1月になり、次には3人を違法にバンドから解雇したと主張。
3人はDaveとLazaroに対して嘘を業界の人間に教えて3人の評判を落としていると主張。大きな点としてTestamentのフロントマンChuk Billyは現Ill NinoのヴォーカルになったMarcos LealのマネージャーもしておりChuckに対してCristianにはドラッグ問題があると吹き込んだと説明。
3人はDaveをバンドから追い払い、これまでDaveによって隠されてきた被害金額を明らかにする目的で訴訟を起したと記載。
こちら真実だったとしたら非情に残念な内容ですが、書類にはバンドの裏側について詳細が記されており、サポートバンドだったXtortyaは二度Ill Ninoのサポートでツアーに出るために総額約200万円程支払って出演している事やバンドが2015年に出演したWacken Open Airでの出演料が15000ユーロ(約180万円)など興味深いです。