スウェーデン産メロディックデスメタルSoilworkのフロントマンBjorn "Speed" Stridがポッドキャスト番組BREWtally Speakingにて自身のバンドそして全曲ライブについて自身の見解を述べました。

Soilworkが来年結成25周年を迎える事で、バンドで特別な活動をする計画があるのかと聞かれたBjornは「俺達は結成20周年も祝っていないからね」と前置きした上で、

「何か特別な事をするかは現在の所分からないよ。20周年も普通に何もしなかったからね。他のバンド達は何周年記念という事で記念アルバムを発表したり、記念するツアーを行ったりしているよね。俺達はどちらかと言うとそういう特別な事をあえて避けている感じで、他のバンド達がやっている事に何も俺達も乗る必要は無いだろ、と思っているんだ。俺自身はノスタルジックな事は好きなんだよ、でもSoilworkに関しては何時だって前進するバンドと決めているんだ。

勿論、これまでNatural Born Chaos(2002)やStabbing The Drama(2005)の全曲ライブをリクエストされた事も何度もあったよ、けどね今のバンドのライナップはあの作品を作ったメンバーでは無いんだ。もし今のバンドメンバーで旧作の全曲ライブをやっても当時一緒にNatural Born ChaosやStabbing The Dramaを制作した元メンバー達に失礼だし、そして全く制作に関わっていない現在のメンバー達にも同じ事が言える。

俺達は今後も前進を続けるだけだよ、もし誰かがアルバムThe Living Infinite(2013)の全曲ライブをやってくれと言ったら、そこは違う話になるかもしれないけどね。あの作品に関しては俺達も全曲ライブをやりたい作品なんだ。あの作品はダブルアルバムだっただけに実現となると結構手の掛かるライブになるだろうね。俺達はこれまであの作品から6-7曲ぐらいしかライブで披露した事が無いんだよ。それだけにこれまで全くプレイした事の無い曲が多いあの作品の全曲ライブは俺達にとっても大きなプロジェクトになるだろう。俺自身どういうライブになるかも興味があるしいつか実現させたいよ。でも、重ねて言うが俺達は前進するバンドである事には変わりはない。そして本当に多くのバンドがクラシックアルバムの全曲ライブを行っている。俺的にはバンドは最新作で勝負し活動していく事だと思っているんだけどね。旧作の曲をライブで披露しなければならないという風潮がある事も理解している。でも俺はバンドが旧作の全曲ライブをやらなければオーディエンスを呼び込めなくなる様な風潮はこのシーンを殺しているような感じがするんだ。本当は最新作をメインに活動する事こそが本来のあるべき姿でないのかな、昔みたいにね。」と全曲ライブや旧作からの曲を披露する事に関して一定の理解を示しているものSoilworkは旧作の全曲ライブはやらない事を発言。一方The Living Infiniteの全曲ライブはやる確率が高そうで、2023年要チェックです。

こちらBjornのインタビュー音源：　https://soundcloud.com/brewspeakpod/soilwork

そしてNatural Born Chaosの全曲：

https://www.youtube.com/watch?v=Rl9ZfEkaqAs&list=PLBUeDQB_WaXgc4zPj1lXQGKOFHs00yAhc

アルバムStabbing The Dramaの全曲：　

https://www.youtube.com/watch?v=Z83vu-TRF6Y&list=OLAK5uy_k3qaVeOeWBJbvVr-GnWWGNG5XuHrxhLm4

管理人もSoilworkはNatural Born Chaosから入った事もあり同作には強い思い入れがあります。キーボードやシンセを効果的に使う事でそれまでの作品と一線を画す作品になった同作はバンド史でも傑作です。当時のプロデューサーDevin Townsend
の手腕にも脱帽でした。Stabbing The Dramaはバンドの旧作そして当時のサウンドを上手く織り交ぜた感じの作品であり、当時本格的に米国マーケットを視野に入れていたバンドが制作した作品。この作品から現在Megadethで活躍しているドラマーDirk Verbeurenが初担当しテクニカルなドラミングを披露しています。そして同作を発表後、それまでバンドでメインの作曲家であった結成メンバーPeter Wichersが脱退。Bjornの言う通り現メンバーでこの二作品に関わっているのはBjorn本人とキーボードSvenだけです。アルバムThe Living Infiniteも傑作である為、Bjornの発言通りいつか全曲ライブが実現する日が来るかもしれません。