SlipknotのCoreyが去年の活動を総括、そして2020年の活動について発言。
January 10, 2020
昨年We Are Not Your Kindを発表しツアー活動を再開させたSlipkotのフロントマンCorey TaylorがKerrang!誌のインタビューに応えSlipknotの活動やパーソナルな事について発言。
アルバムWe Are Not Your Kindは発売されて世界各国の音楽チャートを独占。オーストラリア、ベルギー、カナダ、フィンランド、アイルランド、ポルトガル、スペイン、イギリス、そしてアメリアのチャートで一位を獲得。また先日イギリスでの販売数が早くもシルバーディスクに認定された事も発表。
Kerrang!: 2019年はSlipknotの新たな活動がスタートしました。新しいマスクについてはどう思ってますか?
Corey: 慣れが必要なんだよ。苦痛と喜びの感情を上手くバランスさせる事によってマスクを装着している感覚が無くなり、ライブの一部となるのさ。俺にとってはマスクは二通りの使用法があって、一つは撮影用、もう一つはライブ用だ。ライブでのマスク装着について俺は頭痛がくるぐらいしっかりと固定して挑んでいるよ。ライブパフォーマンスで俺はフルスピードでヘドバンをしているから普通に装着したらマスクが外れてしまうのさ。2001年のOzzfestのKansas City公演にて、俺達が曲People=Shitをプレイしていた時、俺は自身の頭に風を受けている感じがあった、ヘドバンしながら俺は目を閉じていたから分からなかったけど、直ぐに自分の青とブロンドの髪が垂れている事に気づいたんだ。俺はゆっくりと下に落ちていたマスクを拾い顔に装着してそのままライブを続行したんだ。その時から俺はマスクをきつく固定させて装着しているよ。
Kerrang!: 新アルバムWe Are Not Your Kindが8月に発売されました。改めてアルバムをどう思いますか、また新譜発表後にプレイしてきた新曲については。
Corey: 先日、俺達が曲Nero Forteのプロモビデオを撮影する前にアルバムを聴いていたけど改めて素晴らしい作品だと思っていたよ。アルバムでは新たに危険な挑戦もしていて俺はやって良かったと思っている。俺達はSlipknotのマインドセットになってやりたい事をやる、作りたい曲を作るというコンセプトで作曲していた。他の事なんて糞くらえだ。もし曲を理解出来なくても、俺達はどうも思わない。誰かの為に作っているバンドでは無く、自身の為に曲を作っているバンドでは大きく違うんだ。俺達はもう少し長い年月の評価を見ていて、アルバム発表後の一週間での評価は気にしていないんだ。
Kerrang!: Slipknotはまたイギリスのチャートで一位を獲得しこれで18年連続です(2001年のIowaから)、どういう気持ちですか?
Corey: 長きに渡って一位を獲得している事については本当に驚いているんだ。俺達みたいな20年もやっているバンドでは余りあり得ないよね。普通ならもっとフレッシュなアーティストなんだけど、でも俺達が一位を獲得した、とても嬉しいよ。個人的に本当に嬉しかったのは多くの人々がこの作品を気に入ってくれた事だ。そしてこの作品は評価が分かれる作品だっただけに、最初聞いた時に理解出来ない人もいたけど、聞き込むうちにアルバムの事を徐々に理解してくれるようになった。アーティスト側としてはその方が嬉しいのさ。アーティストもヒット曲が出て直ぐに消えたくはないからね、少しずつ時間を掛けてファン数を増やして長く活動できるのが最高の形だと思っているんだ。
Kerrang!: バンドは昨年Knotfestを米国ツアーにして回りましたね。自分達が主催するフェスを持ってみてどう思っていますか?
Corey: 昔アルバムIowaをプロモートするツアーにて、俺達はいつか自分達のフェスを持ちたいねと話し合っていたんだ。どのようなフェスにするか?どのバンドをフェスに出演してもらうか?とかね。結果的に、俺達は俺達自身がサポートしたいというバンドをピックして出演してもらう形になった。俺達はこのKnotfestを利用して楽に稼ごうとは思っていないんだ。俺達は他のフェス主催者よりもアンダーグランドシーンをサポートしている。フェスに来場したオーディエンスが聞いた事もないようなバンドを出演させる、それこそが本来の主催者の形だと思うんだよ。もし君が相当数の注目を浴びるアーティストだったら、未来のアーティストに投資する事が大切な事なんじゃないかな。俺達は明日のヘッドライナーを作っているんだよ。だってもし出来なければこのジャンルは終わってしまうからね。
Kerrang!:ではどうやってSlipknotの活動とプライベートを両立させているのですか?
Corey: もしバンドがこの(Slipknot)ぐらいの規模になったら、バンドは信頼している人材を雇って活動を助けてもらう事が出来るんだ。そしてそういった信頼できるスタッフチームがいる事によってアーティストにフリーな時間が作れるようになるのさ。それまではもっとバンドに時間を費やして行かなければならなかったからね。俺達もバンドの決断や方向性を他者に委ねる事はしないが、でも長くバンドの全てを賄っていると息苦しくなってくるんだよ。でも俺達はその息苦しかった活動から一歩後退し、自分達の時間を大切にしているんだ。勿論、バンド活動が大変な事には変わりはない、でも俺達は全ての大変な仕事をしなくて良くなったのさ。自分を追い込むぐらいに活動するバンドもいるよね。俺はそういったバンド達を何組も見てきて、彼等は自分達でしかバンド活動を理解する事が出来ないと頭で決めつけてしまっているんだ。そういったバンドには時折外からの声にも耳を傾けて少し違った見方で活動する事も良いと思っているんだけどね。そして、俺はこういった時間の取れる活動をする事で父親としての自分を見つける事が出来たのさ。父親である事は素晴らしいよ。そして父親であるという事は俺にとって長い間苦悩してきた問題でもあったのさ。でも現在俺はSlipknotの活動以外では自宅にて娘と息子と一緒に生活出来ている。もう自分を傷つけなくても良くなったんだよ。そして今の自分を見つけられた事は決して無くならないし、そして自分自身に誇れる事でもあるんだ。
Kerrang!: それでは2020年はどのような年になりますか?
Corey: まず、Slipknotのツアーがもっとあるよ。でも他には俺がこれまで制作してきたソロ作品をまとめて、そして2021年にはレコーディング出来る様にする。現在26曲で来ているんだよ。そしてこのソロ作品は最高の90年代サウンドなアルバムになるだろうね。そういう表現でしかこの作品を説明出来ないんだ。ソロ作品の中には最近俺自身がもう沢山だというソフトなロックをブチかます曲もあるよ。金玉を蹴る様ながつんと言うロックは大好きだ、俺だけだと思うけどね。それから、大好きなホラー映画の台本も書いてるよ。そして5作目となる自身の本も書く段階に入っている。本当に色々とやりたい事があるんだけど、勿論家族との時間、そして結婚生活と自宅での時間もキチンとやっていくよ。どれ程時間が作れるかは分からないけどね。
こちらCoreyのインタビュー記事:https://www.kerrang.com/features/corey-taylor-i-dont-need-to-f-cking-destroy-myself-anymore-im-very-grateful/