As I Lay DyingのTim LambesisとKen Susiが脱退したメンバーそして制作している新譜について語る。
4/23/2024
メタルコアAs I Lay DyingのフロントマンTim LambesisがHatebreedのJamey Jastaが主催するポッドキャストThe Jasta Showに出演しインタビューに応える。
バンドは2013年にTim Lambesisが殺し屋を雇い自身の奥さん(前妻)を殺そうと計画した殺人教唆の容疑で逮捕され、その後裁判にてTim自身が有罪を認める事で二年間刑務所に服役。2016年末にTimは出所し自身の過ちを認め公に謝罪しました。そして、2017年バンドはTimが逮捕された当時のメンバー達(ギタリストPhil SgrossoとNick Hipa、ドラムJordan Mancino、ベーシスト兼ヴォーカルJosh Gilber)全員がバンドに復帰。Timと共に活動する事を発表。2019年には復活作Shaped By Fireをリリースしていました。
しかし2022年にNickが正式に脱退を発表。去年にはJoshも脱退を発表。そしてその後Jordanもバンドが予定していたツアーに参加しない事を公表するとバンドからJordanと決別した事が発表されました。現在バンドにはTimとPhilの他に新メンバーとしてUnearthを脱退したドラムNick PierceとギタリストKen Susi、そしてMiss May I等で活躍するRyan Neffが在籍しています。
HatebreedのJameyは以前からAs I Lay DyingのTim復帰に苦言を呈しており。Tim復帰時には自身のポッドキャストにて「俺は誰に対しても悪感情を抱きたくないんだ。でもあんな事件を起こして、普通に出所して、そして何の発表もなく突然ミュージックビデオだけを見せるやり方はどうかと、特に4人のメンバー達は事件後 "俺達は人生を滅茶苦茶にしたTimとはもう一緒に演奏する事は出来ない" なんて発言していたから外の俺達やファンからしてみればあの言葉の意味は何だったんだと。」
「そして俺達や世間はとりあえずTimを信じてみる事にしようとなるよね。俺だって人がリハビリによって変わる事もあると信じているし、人生においてセカンドチャンスはあると思っている。だけど、それらが何も提示されていない現状だから多くの疑問を呼んでいるのだと思うんだ。」
「正直になろう、ステージは神聖な場所だ。俺は自分の人生を人とまともに接しそして何時でも良い人を崩さないで生きてきた。省略された刑を終え、バンドメンバーからの発表、元奥さん、そして子供達から許しのメッセージも無しに音楽活動においての特権、名誉、そして贈り物は取り返せるものではないんだ。もしそういったメッセージや発表があるなら俺の意見も変わるだろう。」
「Timには現在の自分を証明する時間がある。彼にはこのポッドキャストに出演してもらって話してもらう事も出来る」と話しておりTimの出演を以前から望んでいました。
HatebreedとAs I Lay Dyingはこれまで多くのフェス等で同じステージに立っており、Jameyが以前司会を務めていたMTVのHeadbangers BallでもAs I Lay Dyingとインタビューしています。またJameyとTimはお互いの作品にもゲストで出演しておりJameyはTimのAustrian Death MachineのTriple Brutal(2014)にゲスト参加し、TimもJameyのソロ作品Jasta(2011)に参加しています。こちら両者のコラボ曲
Jasta (2011): With A Resounding Voice
https://music.youtube.com/watch?v=Jd4LiIspqN4&si=BASJrz6lH7rGHZ1j&feature=xapp_share
Triple Brutal(2014): One More Rep
https://music.youtube.com/watch?v=1f-VWmkfEf4&si=ysoXt074x7bYQ9OM&feature=xapp_share
JameyはTimとAs I Lay Dyingの成長を見守って来た人です。JameyとTim共にお互いのバンドを尊敬しサポートしてきた間柄であり、Jameyは以前にもTimが逮捕される前に変化に気づいておりAs I Lay Dyingの楽屋を訪れTimへ注意していた事を明かしています。そういった間柄であることで、このポッドキャストのインタビューセッションではJameyは持っているTimへの質問を全てぶつけ、Timもインタビュー内容を一切カットしたり編集する事はせず全ての内容を出して欲しいと了承した事をインタビュー冒頭でJameyが説明しています。
投稿されたエピソードは約2時間と長尺でありJameyとTimの話した内容を簡潔にまとめました。
冒頭からJameyはTimに「離れて暮らしている前妻と子供達はどうなっているのか?元家族とは連絡をとった(とっているのか)、元家族に対して接近禁止命令等がでているのか」と直球質問で切り込んでいくものTimは「フェアな質問だと思うし自身は何でも答えるつもりでここに来ている。しかし、その人物が以前俺に対して彼等の事、どこに住んでいるとか、どうなっているのか等は口外しない事を約束して欲しいと言われている。あの事件から彼等を遠ざける意味でも俺はその人物との約束を守りたい」とJameyの質問には答えられないと説明。Jameyは「前妻や子供達には証人保護プログラムとかはついているのか」と聞くと「そういったものはないよ。そして同じ言い方になるが、法的な文書でも口頭でもそういった話をしない事を約束した」と説明。Jameyは「では彼等が大人になったら会うつもりなのか?」と聞くと「それも彼等の事(会いに行く/行かない等)を公に話す事になるから答えられない」と説明。質問をかわされているJameyも「はっきりしないのもどうかと思うが」とTimに追及する。するとTimも「自身が犯した罪の大きさは彼等が俺の人生に一生関われないと思われても当たり前だと思っている。そして俺は距離を置いて平和に暮らしたいとする彼等の事をリスペクトするつもりだ。もし俺が傷つけた人達と何らかの関係が出来る事が可能だとすればそれは俺にとって限りなく少ないチャンスになると思う」と説明。
Jameyが脱退したJordan、Nick、Joshとの関係を改善、また脱退メンバーが復帰する事はあるのかと聞くと、Timは:
「俺は彼等とのドアを永遠に閉ざしてはいない。そして俺は”常に”や”絶対”といった概念は未熟だと思っている。ただ事実として言えるのは、十分な傷を負わせてしまった事で、俺のことを考えたり、俺を見たりすることがトラウマの引き金となり、負の感情が表面に出てくることがあると思う。Nickは特にそうだった。彼が今どのような人生を歩んでいるのかは知らないが、俺と彼との交流の中で、彼が常に感情が高ぶっていたことは確かだった。そして、例えば俺が "アレンジしたこの音源ファイルを皆に送るよ。こっちのアレンジの方が良くないか?意見を頼むよ" といった単純な質問を彼等に
すると突然 "Timはこの曲を好きに変える権利があるのか?" と返ってくるんだ。彼が俺に苦言を呈していたとは言わないし、ほんの例として言っただけだよ。突然、この奇妙な考えすぎが全てに入り込んできたんだ。そして、俺を見る彼からすれば "こいつはまだ全ての事に悪意を持っているのか?" とか思ったりしていたのかもしれない。俺も人間としてまだ欠点がある。だから時々、彼は俺を見て "ほらお前、まだドジ踏んでるだろ。お前は僕をイライラさせるんだ" ってね。誰が悪いとは言っていない。ただ、そこで高まった感情のレベルが、バンドについていたセラピストでさえ "これが最善だ" というような環境だった、と言いたいだけだ。他のメンバー達がまだバンドに残って居た時だった。Nickはどちらか一方を選んだわけではなく、"皆、時にはこういう事もあるんだよ" と離れる決断をしたんだ。 Nickの感情がどうであれ、皆が彼の感情に合わせなければならない。それが常に起こっているのなら、彼自身がこの輪に加わらない方が良い事もあるのかもしれない、と思ったのかもしれないな。俺は誰に対しても悪感情を抱かせるような真似はしていなかったつもりだ。しかし、Nickから言わせれば全く違った気持ちを抱いていたのかもしれないし、俺を憎んでいたのかもしれない。もしかしたら彼は普通に "ああ、このまま前に進んで、常に苛立ちがこない方が自分の人生にとって良いのかも" と思ったのかもしれないね。だって、毎日その苛立たせる誰かのそばにいて、ツアーバンやバスの中で一緒に暮らそうなんて思わないよ。最悪だろ。」
「そしてJordanについてだが俺は何故彼が離れたのかは全くわからないんだ。彼はある日突然連絡を絶ったのさ、これは俺だけではなく、バンドメンバー全員何も知らなかったんだ。パンデミックの期間中にキャンセルされたツアーのスケジュールを変更しようとしていた。それで俺は全員に連絡を取って、"やあ、ようやくこの日程でツアーを再開したいそうだ。皆確認できる?" と送ったらJordanからは何もなかった。俺は "Jordanどうした?皆の状況を把握しようとしてるんだ。元々の日程から新しい日程になったんだ" とメールしたよ。でも何も返ってこなかった。それから何カ月も経って、彼の弁護士から連絡が来て "Jordanは私を通してしか連絡を取らないようにと頼まれている" と言われた。つまり、1時間400ドル(弁護士への相談料)で、そのケンカが何だったのか聞くつもりはない。その時点では気にもしていなかった。だからそこが謎なんだ。例えば貴方がタイヤ販売店のオーナーだったとして5人の雇用者がいたとする。一人の雇用者が月曜日に欠勤し、オーナーの貴方が連絡しても返信はなく次の月曜日も欠勤だった。それから16週も欠勤が続いている。そして、貴方はこの雇用者無しで店をやっていこうとする事は何も問題無いはずだと思うはずだ。だって経営は続けていかなきゃ駄目だろ。」
TimのJordanについての説明に対してJameyは即座に、タイヤ販売店の例えを出すのはバンドの権利を保有しているJordanに当てはめるのは無理があると指摘。するとTimは:
「バンドは俺が始めたんだ。昔Jordanはバンドを何度か辞めている。彼は俺がバンドに誘ったんだよ。まあ彼がこれについて言う事があるなら...俺もまあ...法的な関係でいうとかなり複雑なんだよね。もし仮に彼が "僕はこれぐらいこのバンドの権利を保有しているんだ" と言うならそれは構わないよ。しかしバンドは活動中であり、作曲し、ライブ活動もやっているんだ。だからいきなり "僕はこの活動をやりたくないんだ、でもバンドからのお金は頂くよ" と言うのは余りにも虫が良すぎるよね」と説明。
するとJameyはバンドの権利を持っていれば、退職金を受け取ったり、サンセット条項(取り決め/協定において、あらかじめその適用期間を定める)を取得したりする人もいるがと意見するとTimは:
「それは時間を作ればわかることだ。これは世界で一番簡単なことだと思うんだ、彼に "バンドが稼いだ財政書類を見てくれよ、1ドルたりとも隠しているものはない。この稼ぎを公正に処理する方法を見つけようじゃないか" とね。それが何であれ現実に基づいたものであるなら、彼から "僕が始めた訳でもないバンドから買収される為に2000万ドルくれよ" という妄想も出てこないと思うんだ。一旦そういった考えがその人に刷り込まれてしまうと、彼には "君になんて言ったらいいのか分からないよ" と話が通じなくなってしまうんだ。」と説明。
JameyはAs I Lay Dyingの復帰を叶えてくれたTim以外のメンバー達(Jordan、Nick、JoshそしてPhil)はバンドを元に戻し、素晴らしい音楽を作ってバンドを飛躍させた事で出所したTimへ多くの信用を与え、Timを信頼している事を公の場で保障した。それにて、プロモーターがバンドをブッキングする際に必要な信用を与えてくれた価値がある、と説明。それについてTimは:
「俺はそのことについて色々な感情はあるが俺だけの意見を主張する気はないよ。俺はインタビューもほとんど受けない。俺の人生はシンプルだ。ただ音楽をやりたいだけなんだ。俺がこのバンドを始めた。当時はギターも何もかも俺がやって俺が主要なソングライターだった。俺はただ音楽を作りたい。ただ音楽を演奏したいだけなんだ。バンドの基本は、音楽を演奏するということだ。そして、それをしたくない人がいても、俺は全然構わない。彼らは去ることができる。でもバンドの車輪は動き続けている。なぜなら、これは俺が始めたことであり、俺が始めたことの基盤だからだ。だから、俺とまた一緒に演奏しようというのは、俺に対するある種の信頼というか、信用というか、誠意というか、そういうものが必要なんだ。でも俺にとって誤解されてきた事の一つだと思っている事がある。俺が出所した時、どのマネージャーと話しても "あのメンバー達とバンドを組んではいけない。あの中の数人は5分話しただけでこの事件が与えた彼等の感情の大きさがわかるはずだ。時間と共にその感情も安らぐかもしれないが完全には消えないはずでいつかは分裂して辞めていくだろう。そして人々は、お前が悪者だと思うだろう。お前が理由で皆辞めていくんだ" と忠告してきた。でも俺はそんなマネージャー達に "たとえそうなっても俺は構わない。俺は彼等とやりたいんだ。たとえ将来的に俺が心の傷を負う事になっても、俺はやりたいんだ" と言ってきた。彼等が去ったら人々は "ああメンバーが変わってしまって、もう昔のAILDではないな、違うバンドに感じるよ" と言った意見がでてもそれは自由だと思う。でも俺には去っていたメンバーがいなくても何も変わらないんだ、Phil Sgrossoと俺は2004年から変わらずに作曲し続けているんだからね」と説明。
続けてTimは「自分の人生を楽しむためなら、喜んで自分の財産の半分を手放す。結局はそういうことなんだ。もしかしたら、いや絶対に世間は俺よりNickとJordanの方が好きに違いない。俺のこれからの人生の質を考えたら、ドラマや困難なことに追われることなく、ただ音楽を書き、レコーディングし、演奏することができるってことは素晴らしいことだ。そのためにいくら寄付すればいいんだ?俺はそれでいいと思う。そして俺は憤慨しているわけでも、怒っているわけでもない。何故なら、Nick、Jordan、Joshがしてくれた事はとても誠実な努力だと思う。恐らく "出来ると思うよ" から入って彼等は頑張ってくれた。そしてやってみたらやはり定期的に不満を感じる事が出てきてしまった。彼等はこれは持続不可能だと。こんな事本当はやりたくない。このバンドの復活を実現させようと一年か一年半か頑張った結果、この活動にたいして良い感触を思った程いだけてないな、と感じる事は本当に理解できることだ。そして、彼等が挑戦してくれたことにとても感謝している。それが俺を傷つける可能性があることは分かっていたし、実際そうなった。マネージャー達も "それだけはやめておけ" と忠告もしていた。そういうことがすべて起こったけど、俺は今でも後悔していない。俺はベストを尽くしたし、彼らもベストを尽くした。今、俺達は "ああ、もしがみんな一緒に戻ろうとしたらどうなるんだろう" などと考える必要はない」と発言。
元メンバーについての発言は55:10頃から: https://youtu.be/dO6I_ZWdeNs?si=XDqJ46c8PxtStFN6
TimはAs I Lay DyingそしてAustrian Death Machine等の音楽を作って活動している事が一番好きな時間であり、音楽活動こそが自身のメンタルヘルスの治療にもつながっていると説明しており、Jameyから
「それでは家族は?君は再婚しただろ。新しい家族を作ってみる気はあるのか?」と聞くと、それまで饒舌にしゃべっていたTimがピタッと止まり、恐らく自身が犯した罪によって会えなくなった家族が思い浮かんだのか涙を流す。Jameyも「ゆっくりで良いからね」と言葉を掛ける。Timは「俺はまだその事を考える事ができない。失った悲しみはまだあるし、その事を考える余裕はないと思う」とだけ発言。
Timの発言は1:26:05: https://youtu.be/dO6I_ZWdeNs?si=XDqJ46c8PxtStFN6
そしてTimは、As I Lay Dyingの新しいアルバムは今年リリースする予定である事を発言。新譜のミキシング担当者がこのポッドキャスト収録時には休暇を取っているためこの担当者の休暇明けに残り三曲のミキシングを終わらせる予定であると発言。
Timによると、Unearthを離脱し加入したギタリストKen Susiは新アルバムの中で一曲のみ一緒に制作しているが他の曲でもアイディアを出してくれたり、サポートしてもらった事、そしてAs I Lay Dyingのアーティスト写真にはKenやRyan、Nickが入っているが、バンドの権利等を記載している書類にはこのバンドの正式メンバーはTimのみになっており、他のメンバー達は書類には記載されたメンバーでは無いがKenや他のメンバー達はいつまでもこのバンドに居て貰って良いと発言。またバンドの保有権については、他のメンバー(Jordan)も権利を持っていると思われているのは、以前バンドが提出した確定申告に一度だけTimと別のメンバーがバンドを保有している等が記載された事があった。そのような申告があった事でややこしい感じになっているがAs I Lay Dyingの権利は自身が保有していると説明。
Austrian Death Machineの作品をAs I Lay Dyingの新譜よりも先にリリースした理由は、出所後の数年間はパロディ作品を出す事が不謹慎だと思っていたので出せる時期を待っていたと説明。先日リリースしたAustrian Death Machineの最新作Quad Brutalを制作したのは、自身のメンタルヘルス的にもこの時期に肩の力を抜いてジョーク的な作品を作る事は楽しかったと説明。またTimによると、As I Lay Dyingの初期メンバーでありデビューアルバムBeneath The Encasing Of Ashes(2001)やFrail Words Collapse(2003)をプロデュースした元ギタリスト/ベーシストEvan Whiteとは現在も連絡を取り合っている仲であると発言しています。
新譜については1:38:40: https://youtu.be/dO6I_ZWdeNs?si=XDqJ46c8PxtStFN6
Timとのインタビューを終えたJameyは次回のゲストにTimのバンドメイトであり新メンバーとなったKenを招いて行う事を発言。
Jameyが行ったTimとの対談を聞き終えた管理人としては、Timのインタビュー内容を記事にして直ぐに投稿する予定でしたがKen Susiからの意見や発言も聞いたうえで記事にしてみようと思い一旦記事を保留にしました。Timによる脱退メンバー達とのエピソードはTim側の主張であり、また記事保留時にTimの発言を受けて脱退したメンバー達が新たな発言等を投稿する可能性もあり得るのではと思っていたので少し時間を置いてから記事を投稿する事としました。
そしてTimとのインタビューから約二週間後、JameyはKenとTimをゲストに迎えたポッドキャストを投稿しました。こちらのインタビューも1時間半と長尺なので簡潔にまとめました。
Kenをゲストに、そしてTimがリモート同席する形でJameyが二人に質問する形になっています。
まず、KenはAs I Lay Dyingに入る時には多くの友人から連絡を受けた事を発言。Unearthを出てAs I Lay Dyingに加入する事を発表するとショックを受けた同業者や友人から連絡があったもの、Unearthを出た事についてはキチンとした理由があった事、そしてUnearthのメンバー達を今でも大好きで素晴らしい仲間であると説明。ただTimとの関係は長く、Timが起こした事件の後は疎遠になったもの出所後に関係が修復されていった事、Ken自身はセカンドチャンスを信じておりTimは音楽活動以外の時間は全て他の人々をサポートする時間に充てており、Ken自身もTimの変化や更生を近くで見て来た事で信頼する事となったと説明。12:40
新譜の制作についてはKenが入る前、パンデミックが始まった頃からTimとPhilが作曲したものがあったので現時点ではKenと一緒に作ったのは一曲であると説明。JameyはTimに対し、もしKenが素晴らしい曲を持ってきたら今ある新曲を押しやってKenが持ってきた新曲を新譜に入れる事もできるのか?と問うと、TimはKenの作るリフは自身やPhilが作るものとは違ったサウンドであり、今回は一曲だがKenが持ってきたメロディックなサウンドは魅力的であり、未来的にもしPhilが6曲作り、自身が4曲作って、Kenが4曲作って来たとして、Kenの楽曲が素晴らしくアルバムに合っていたのなら自身が作った4曲全てを入れない場合もあるだろう、それはそれで全く構わないと説明。20:00
JameyはMiss May I等で活躍するRyan Neffについても二人に聞くと、As I Lay Dyingの新譜のクリーンヴォーカルは全てRyanが担当している事、オーディエンスはRyanと脱退したJosh Gilbertを比較すると思うがRyanは素晴らしいヴォーカルスキルを持っておりTim曰く新譜でのRyanのヴォーカルは彼自身が今までやってきた作品の中でも最も素晴らしいヴォーカルパフォーマンスだったと説明。Ken自身もJoshの代わりになる男はRyan以外にいないとし、比較は出てくるだろうがそれはKillswitch EngageのHoward JonesとJesse Leachを比較する様なものでHowardにはHowardの良さが、JesseにはJesseの良さがある様にRyanもJoshも素晴らしいヴォーカリストと発言。TimもJoshがAs I Lay Dyingに入った当時は前任のClint Norrisと比較されており、Joshは長年バンドに貢献してきたメンバーだけにRyanは大きな重圧が掛かるかもしれないが皆素晴らしいアーティストと発言。またつい最近元メンバーのClintと連絡を取って会っており、Clintとも何か新しいプロジェクトをやってみたいと発言。24:00
Tim自身は良い音楽を作れれば自身が作曲した曲を他のメンバー達が変えていっても全く問題ないと発言。Ryanも新曲にアイディアや意見をどんどん言って貰っており、エゴもなくオープンな感じで制作している事を発言。29:35
現時点では発表出来ないものAs I Lay Dyingはレーベルと契約した事、新譜のリリース日は決定していないもの新曲は近い内に公開し、新たな欧州ツアーも発表すると発言。新譜は年内にリリースすると発言。33:22
インタビューではAs I Lay Dyingの新譜や新メンバー以外にもUnearthでの面白エピソードもKenが語っており、約10年前にUnearthはスペインで開催されたフェスに多額のオファーを受け参加したところ、オーディエンスの反応もどこか違っており、ライブ終了後KenはギタリストBuz McGrathと一緒に「あれはUnderoathと間違えてオファーされたね」と名前が少しだけ似ている別のバンドと間違えられたエピソードを語り、Underoathとは違ってヴォーカリストTrevor Phippsはステージで過激な発言をした事で主催側から空港までの行き帰りを厳重にエスコートされたと語っています。54:00
そしてTimはAs I Lay Dyingは来年アルバムShadows Are Security(2005)が20周年になる事で収録曲を再レコーディングしてリリースしたいと発言。Tim曰く、当時は締め切りに間に合わせる為短いレコーディングセッションでヴォーカル録りを行った事で自分的には決して満足していない作品である事も説明。59:00
またKenは以前Killswitch EngageのギタリストAdam DutkiewiczとやっていたサイドプロジェクトBurn Your Wishesについても話してます。Unearthがアルバムを制作していた時にプロデューサーだったAdamがKenが遊び半分で作り、データに残っていた音源を発見しAdamが気に入った事でUnearthとは別にレコーディングした事で始まったBurn Your Wishes。カナダにあったMilk&Cookies Recordsから同レーベル所属のThe Awardsとスプリットをリリースしそれっきりだったもの、最近になりレーベルが閉まった事で音源も戻ってきた事を話すとJameyがBurn Your Wishesに興味を示しポッドキャストが終わったら音源を欲しいとその場でKenに交渉。Kenもインタビューが終わったら新曲と一緒に他の音源も送ると言っており、もしかしたらJameyのレーベルからBurn Your Wishesの作品が出る可能性も出てきました。1:08:00
こちらBurn Your Wishesのシングル曲Fall Away: https://youtu.be/ntJjSkqR3JE?si=FQdIO42LS7Ses8sE
KenはAdamと一緒にやっていたもう一つのサイドプロジェクトSweatpant Bonersも再結成した事を発言。Sweatpant BonersはKen、Adam、AftershockのメンバーでAdamの兄弟であるToby Dutkiewicz、コメディアン/ミュージシャンRobby RoadsteamerによるバンドでアルバムCruisin' With The Mastersを2002年にリリースし解散していました。1:09:50
こちらSweatpant Bonersの曲Pee With Your Father: https://youtu.be/dfPfFz72zHE?si=BZNYbz-SY7xMW8Y6
こちらからTimとKenとのインタビューが見れます:https://youtu.be/lKgtPArxo1I?si=Rdp5chlrsCzRpZsl
Kenが出演したインタビューでは新たなAs I Lay Dyingの活動について、そしてJameyと長い付き合いのKenが様々な話題のトークを広げる内容になっています。As I Lay Dyingに入った経緯については、Unearthでもなんらかの理由はあった事を認めていますが、KenはTimの更生を信じ一緒に活動している様です。
2エピソードのインタビューを通して、Timは音楽活動をしながら更生プログラムのサポートも行っている事、自身はお金の為ではなく、あくまでも作曲とツアー活動が自身のメンタルヘルスを支えてくれている事、自身とPhilが昔からAs I Lay Dyingの作曲を行っておりメンバーチェンジにより多くの心配の声はあるが余り違いは無い事を説明。しかし、今年に入りPhilはSaosinに正式メンバーとして加入しており、Saosinは今後新曲そしてセルフタイトル(2006)を再レコーディングしリリースする事を発表しています。PhilはこれからSaosinでの活動も忙しくなっていくと思われ、今後米ツアーに欧州ツアーを予定するAs I Lay Dyingの活動とどうやって一緒にやっていくのかも気がかりなポイントです。
またTimとのインタビューで気になった点はAs I Lay Dyingの保有権について話す時に「自身のみ権利を持っている」と言ったかと思えば「法的な関係でいうと保有権に関してはかなり複雑」「Jordanは保有権もっていると言っているが」「自身は財産の半分を払ってでもこの活動をする」「以前提出した確定申告ではJordanも保有権を持っていると申告した」と発言し一貫性の無い所もインタビューを聞いた人々から指摘されています。そして2014年、Timが有罪判決を受ける前にバンドのサイトに投稿した声明(当初はバンドの声明と思われていたもの後にTimの独断で書かれ投稿された事が判明)には「バンドはTimとJordanのみがオフィシャルなメンバーであり保有権をもっている、この時点ではTimもJordanもAs I Lay Dyingを続ける事を望んでいない事で一度活動を休止する」と説明していました。約10年前にTim自身が投稿したものですが、今回のインタビューでははっきりとバンドは自身のみがオフィシャルメンバーであると発言しており少し矛盾があります。